ラグビーワールドカップ 日本代表3勝報道に感じる違和感 -努力したら報われる・・・わけないよね?-

今回の内容

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ラグビーワールドカップ日本代表の結果と今後

ラグビーワールドカップで日本代表の予選落ちが決まってから、かなりの日数が経ってしまった。

おかげと言ってはなんだけど、その後、日本代表の様々な報道やコラムが出てきていて、おかげでいろいろ理解できたというメリットがある。

今年のワールドカップ前に私が日本代表の試合を観たのは、前回のNZ開催のワールドカップでみた、日本vsNZ戦だった。観ていた人はトップクラスと日本代表のレベル差に、落胆を通り越してNZラグビーの楽しさに歓喜したかもしれない。日本代表はぼろ負けでした。

ところがその4年後、ワールドカップ予選敗退とはいえ、スコットランド戦に負けた以外、3勝するという、誰も想像していなかった結果を残した。

報道で見る限り、これはエディ・ジョーンズ ヘッドコーチによるところが大きいらしい。

そして既に2019年の日本開催のラグビーワールドカップに目が向いているのだけれど、記事によると2019年に成果を出す方法が見えていない状況だという。

エディ・ジョーンズの選手強化方法は彼独自の手腕によるところが大きく、他者では真似できない。一方、エディ・ジョーンズの方法論である意味「成功」を体験した選手たち。彼らは他の指導者がきたときに、その方法に順応できるか。また新たな指導者は臆せず自身の方法論を貫くことができるか。

2019年に向けた大きな課題だそうだ。

 

気になること

ひょっとしたら錯覚かもしれないけど、ラグビーワールドカップで結果を残した日本代表の試合後から、「努力したら報われる」報道が増えたように感じる。

何でもかんでも「努力」が大切というような記述が目立つように感じるのは私だけだろうか。

ラグビーワールドカップ2015 ベスト8進出を期待して』にも記載したけど、「努力」と結果に因果関係も相関関係もないから、勘違いしないでほしい。

天下の日経新聞でもこのざま。ほんまに、あほばっかり。この記者も、南ア戦でトライをとりにいった日本代表を賞賛している。

別の記事でセルジオさんが日本の報道に対して意見を言っていた。

私が伝えたいところとは違うのだけれど、「何か違うよね」という感じる「感覚」は同じように思う。

じゃあ何が変だと感じているのか?

 

漫画の影響を抜け出せない世代

私は週刊少年ジャンプで幼少期を過ごした年代。週刊少年ジャンプ世代は、ドラゴンボールを筆頭に、キン肉マンキャプテン翼北斗の拳スラムダンクなど、

  • 努力と友情の絆で困難を乗り越え頂点に立つことを奨励する

という刷り込みの影響を受けてる。例えばどれだけ多くの少年がジャンプの影響を受けていたか、発行部数でみると、かなりの数と想像できると思う。

データは1994年~なので、その時に10歳だった少年は、現在31歳になる。バリバリ会社の戦力になっている年代ですね。

今のスポ根的「努力は必ず報われる」「それをラグビー日本代表が証明した」的な記事を書く記者、それを好む読者という構図は、漫画の影響もあるよね~というのが私の意見。(根拠となるデータや検証はもちろんしていません)

「努力」しても・・・

考えてみてほしい。漫画の世界では漫画家という創造者が世界を作るから、主人公以外の環境要因をコントロールできる。その結果、主人公をS的に痛め付けつつギリギリのところで目的達成というストーリーを作ることができる。

でも現実は、環境要因をコントロールできないので目的を達成できるかはやってみないとわからない。

 そんな中、TV番組で雇用についての特集番組をやっていた。ひとりの女性曰く、

  • 「努力しても正社員になれない」

想像してみててほしい。「努力」は他の人もやってるという事実を。その女性の「努力」が他を凌駕するくらいの「努力」をしてたら話は別。でも「努力した->正社員になれる」という因果関係はない。

「努力」するのは前提、正社員になれるかは「運」も必要。

 

と思って、「努力すれば報われる」をGoogle先生に聞いてみた。

記事を読むとそれぞれのフィールドで、ご自身の立場で話されてて興味深い。

でも考え方としては、さんまさん以外、イマイチ。

  • 椅子取りゲームをしていて、自分の「努力」が他人の「努力」を上回っているのをどのように証明するの?
  • 「努力」だけが達成の要因となぜ決めることができたの?
  • それって努力さえすれば達成できるってことよね?

話をもどしてラグビー日本代表の話。

日本代表が3勝できたのは「努力」のおかげではない。練習量が多かったからではない。地力がつき、勝つ可能性が高まった。そしてそこに「流れ」や他の運がかさなった。

 

正しく伝えることの重要性

何かを成し遂げようとすると、もしくは上手くやろうとすると、努力は必要になる。しかし大切なことは以下のこと。すなわち、

  • 努力しても結果に結びつくかはわからない
  • 他人も努力している
  • 自分の努力は他人と努力と比較できない
  • しかし努力することから、本人次第で学びがある

特に報道に携わる人や影響力のある人はこの認識を持っていてほしいと思う。

 

最後にちょっとそれるけど、ラグビーワールドカップのルール、改めて考えると、とてもフェアで紳士的なルールだなと思った。

「負けてる方は、ペナルティーゴールでも良いからとにかく点差を縮めて。勝ってる方は、難易度が高いトライを4回以上とって。そうしたらそれぞれボーナスで1ポイントあげる。」

ワールドカップラグビーは残り決勝戦のみ。

いまだ、NZ vs 南ア戦を観ている途中(録画)な私。

 

ほなまた。

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