読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「生存バイアス」について考えた

今回の内容

 
 
 
 ***
 
 

1: はじめに

 
以下のブログで「生存バイアス」という言葉を初めて知った。
 
 
バイアス」とは、わたしの日常では「偏り」を意味することが多い。
 
「生存バイアス」とは、「その地点まで生きてきたことによる偏り」のこと。
自らの経験だけを判断基準にすることで、自分の判断や行動を知らぬ間に偏らせること。
例えば、「両親が公務員で、その両親は公務員信奉者だったことから、自身も公務員以外は仕事じゃない」と考えてしまう、など。
 
ということで、今回は、「生存バイアス」についてのエントリー。
 
 

2: ひとは基本的に「生存バイアス」をもっている

 
「生存バイアス」について考えてみると、至る所に「生存バイアス」が存在していることに気づいた。
 
先に、「公務員」の話を書いたが、他には例えばこうだ。
 
  • 高校生のときに、好きなひとに告白したが振られた。わたしはモテないから二度と告白はしない。
 
経験則で判断するのは悪くはない。しかし自身の経験はサンプル数が少なく、そこから確率を算出するのは、数学的にはいただけない。
 
  • プログラミングの勉強をしていた若いとき、徹夜もいとわなかった。若者は徹夜をして頑張るべき。
  • わたしが新人だったころは先輩が厳しかった。わたしはその中で頑張ったから今がある。しかし今の若い奴らは甘やかされている。もっとビシバシしごかないと。
 
自身の数少ない体験をベースに、後輩をしつけることが、その後輩の育成の為になると考えるのは、根拠がない。
 
 
自身を振り返ってみると、数少ない自分の経験を基準に行動、判断しているなーと思う。
周りには「生存バイアス」だらけだ!
 
 

3: 「生存バイアス」を少なくすることはできるか?

 
 「生存バイアス」を少なくする方法は、理屈上、ある。しかし実践し続けることは難しい。
 
例えば、「生存バイアス」はバイアス(偏り)なので、偏りが無いようにサンプルをとり、そこから判断するようになれば、「生存バイアス」は少なくなる。
 
しかし、日々の生活において、すべての行動、判断に、バイアスのかからない情報を用意するのは、現実的ではない。
 
だから世の中は「生存バイアスだらけ」だと認識し、判断、行動する方が現実的だと思う。
 
 

4: 「生存バイアス」とのつきあい方

 
周りは「生存バイアスだらけ」ということは、皆、今、この時点でも「生存バイアス」の中で生きているということだ。
つまり、皆、「生存バイアス」とつきあってきているといえる。
 
しかし、知らぬ間に、もしくは知っているが仕方がなく「生存バイアス」で他者を苦しめている、もしくは自身が苦しんでいる場合があるかもしれない。
 
例えば冒頭の記事にあるように、「生存バイアス」によって、他者を受け入れられなくなる場合があるらしい。
 
「なんでできないの?ちゃんと教えたよね?ほんと、努力が足りないなー(怒り、もしくはイライラ)」
 
という感じで、他者にイライラしたり、努力しない(=正確には、自分と同じ努力をしない他者)他者が許せない状態になるみたいだ。
 
これはどうしてだろう。理屈を考えてみると、厄介なキーワードが出てくる。
「努力」だ。
 
「努力」は日本で好まれる言葉だ。
現在、リオ五輪と甲子園夏大会のまっただ中で、日本人は「努力するひと」が好きだなーと改めて思った。
 
競技者の努力は素晴らしく、スポーツにはひとを感動させる力がある。

 

しかし「努力」はひとによってとらえ方が異なる、意味が広い言葉だ。

しかも、以前のエントリーにも書いたけど

 

「努力すれば報われる」

 

と錯覚させる危険な言葉でもある。

「努力」は必ずしも結果に結びつかない。

 

ashian.hatenablog.com

 

ashian.hatenablog.com

 

「努力」は結果と直接、つながらない場合があるのだ。

 

「努力」と結果に因果関係は、必ずしもあるわけではない。

 

これは重要な考え方だ。

 

「生存バイアス」で苦労するひとは、ひょっとすると「努力」と結果に因果関係があると信じているのではないか、とわたしは考えている。

 

とはいえ、繰り返しになるが「生存バイアス」の中で生きてきている我らが、いきなり考え方を変えることは容易ではない。

 

そこで提案としては、以下だ。

 

  1. 努力と結果には因果関係がない場合がある、と認識する
  2. その上で、「生存バイアスはあって当たり前」と考える
  3. 「自分の考えは生存バイアスがある」と認識し続ける

 

 この考え方でいることができれば、悪い意味で「生存バイアス」に陥った場合に、

 

「おっと、いかん、いかん。バイアスにはまっているから、一度立ち止まろう。」

 

と思えるかもしれない。

 

うまくいくといいね。

 

ほなまた!

 

 

広告を非表示にする