転職活動開始の要諦→タイミングは仕事が絶好調の時

今回の内容

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1: 「仕事をかえる」とは「目的地」の再設定を自分でするということ

「仕事をかえる。」

これは結構なパワーが必要な行為だ。

 

「仕事をかえる」ことを考える際、その原因はいくつか考えることができるが、大きくは2つに大別できる。それは以下のパターンだ。

  1. 現状から離れたいという欲求が強い場合
  2. やりたいことがあって現状を諦めなければならない場合

 

1はその場からの反発力が強い場合で、例えば2つの磁石が同じ極で接しているようなイメージ。現在の職場に吸引力がない状況で、どんどん気持ちが離れていく感じ。

要因としては例えば以下。

  • 現在の仕事の内容や将来に対する不安
  • 現状の給与への不満
  • 同僚や上司への不満
  • 仕事環境への不満

 

一方、2は現在の職場の吸引力よりも、隣の別のものの吸引力が強く引き寄せられるイメージ。

そのような状況になる要因は例えば以下。

  • 定年後も働き続けるために必要なものを見つけ、興味関心がそちらに強くあるが、今の会社ではそれができない
  • 現状よりもチャレンジできる環境・良い待遇・良い環境などを得ることができるチャンスが目の前にある

 

「仕事をかえる」場合のかえ方は、転職する、もしくは独立するという方法がある。

どちらを選択するにしても、「仕事をかえる」という行動は、これまで自分が歩いてきたレールから外れて、新しくレールを作る作業になる。

電車のレールを作る際、物理的な目的地が決まっているから問題ない。しかし人生のレールを作るという行為は、目的地(⁼どこに向かっていくのか)を自分で決めなければならない。だからとてもパワーが必要になる。

 

 

2: 目的地を定め、レールを作る

新しい仕事や職場に思いをはせる時、それは今後自分が進む道について考えてるのであり、なぜその道を進もうと考えているのか、を筋道を立てて考えることになる。

将来という漠然とした先のことを考える時、その「将来」とは1年後を指す場合、5年後、場合によっては老後を指している場合もある。「将来」はひとによって様々だ。

 

「将来」を考える際、優先順位もひとによって様々だ。

お金(収入)に優先度を高く設定するひともいれば、楽しく長く働くことができる職種に重きを置くひと、定年後も働き続けるためにスキルを磨くことに注力したいひともいる。

更にこの優先順位は途中で変わる場合がある。

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当初考えていた最優先課題は、老後生活への漠然とした不安から考えた「資産を今以上のスピードで増やす」だった。

しかし途中で宝くじが当たり老後生活の不安は、このまま現職を続けていても問題なさそうだ。

だから優先課題は「資産を今以上のスピードで増やす」から「スキルアップ」に変わった。

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または、一年後をターゲットにしていたのが、5年後をターゲットにすることに変更した、というように期間を変更する場合もあるだろう。

 

このように状況が変化すると、新たな課題に一から取り組むことになる。

新しくレールを引き、目的地を設定する作業は、自身に余裕がある状態が必要だ。

 

 

3: 仕事の選択権を持ち続ける

2017年4月現在、「仕事をかえる」と選択したひとのほとんどは、独立ではなく転職を選ぶ。

転職先を探す際、現在の職を辞してから探すひとと、現職を続けながら転職先を探すひとがいる。

どちらの場合であっても、収入源を確保する必要があるひとがほとんどだ。

自身の信念からか、もしくは事情があってか、現職を辞してからの転職先の確保は、失業保険制度があるとはいえ、半年以内に転職先が100%見つかる保障はないので、 可能な限り、現職を続けながら転職先を探す方を選択したい。

これは「ババを引かない」ための手段のひとつだ。

また、現職を続けながら転職先を探す場合でも、先に記載したように、仕事が絶好調の精神的・金銭的余裕がある時に活動をすることが要諦となる。

 

既に仕事を辞している場合は失業保険が切れる期限がタイムリミットになるし、現職が嫌で仕方がない場合は、「はやくそこから脱出したい」という気持ちが優位になるため、吟味不十分で飛びつく結果を招く可能性が高くなる。

例えば以下のような判断をしてしまう場合が想定される。

 

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[現在の不満]

現職では待遇面で不満がある。なかなか給与が上がらず、この6年間、毎年数千円アップしているだけだ。

[転職候補先の提示]

エージェントを通して進めていた他業種同職種の転職先候補の会社から、現職よりマイナス5%の年収で提示を受けた。なお、エージェント曰く、「この会社は実力が認められたら昇給・昇格は速い」だった。

[自身の判断]

既に半年間も転職活動をしている。今の職場を脱出して新天地で活躍したい気持ちでいっぱいだ。

年収は若干下がるものの、頑張って認められたらすぐに現在の年俸を超えることも可能だから、転職を決めた。

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上記の決断について、もし現在の仕事が好調な場合だと、以下のように考えをめぐらすことができるかもしれない。

  • 異業種でそんなにすぐに結果を出すことはできるか?普通、時間がかかるだろう
  • 「実力が認められたら昇給・昇格がはやい」とはいえ、「認める」立場のひととソリが合う確証はない
  • 現在でも6年間、昇給といえるようなことはなかった事実がある中で転職先の会社でそんなに簡単に昇給できるか?
  • 転職先の給与は、現在の年収ベースで交渉することになるのに、もし転職先で年収を下げてしまったら、そこが嫌になった場合、転職活動で低い年収ベースの交渉になるよな?それでいいのか?

 

そして余裕がある状態なら、

「とても良い話をいただいたけれど、待遇面で合致しないので今回は辞退する」

という選択ができる。

 

転職活動とは、新たな雇用契約を結ぶための活動であり、企業 vs 個人(自分)の対等な関係の上に結ばれる契約だ。自身の状況・状態から、

企業 ⁼ 個人(自身)

ではなく、

企業 > 個人(自身) (→「個人」が弱い立場になっている)

という状況に、自ら持っていくことは得策ではない。

 

企業が雇用に対して選択権を持つように、個人も会社を選ぶ選択権を持ち続ける必要があるという認識はとても重要だ。

 

 

4: 自分の仕事・キャリア・将来には自分だけが責任を負える

会社や組織はわたしをどこまで守ってくれるのだろうか。

 

会社は雇用契約書や就業規則の範囲で、従業員を守ってくれる。

それは一方で、「従業員の将来については自分で考えてね」というメッセージだ。

 

「わたし」が考えないといけないことは、わたし自身のキャリアは今後どうなるか?ではなく、わたし自身のキャリアは、今後どのようにしていきたいか?だ。

わたしは老後、どのような生活ができるのか?ではなく、わたしは老後、どのような生活をしたいか?だ。

 

会社はわたしのキャリアを作ってはくれない。会社のミッションはわたしのキャリアを作ることではなく、企業を大きくすることだ。

 

自分の仕事・キャリア・将来には自分だけが責任を負うことができる。そのことを忘れてはいけない。