Power of Two -コンビの力強さ-

今回の内容

 

1: 2人⁼コンビ

自分の過去を振り返ってみると、その時々でわたしにはパートナーと呼べる存在がいた。幼馴染、小中高等の学生時代、社会人になってからの各会社の中で。プライベートで。

わたしの好きなTVドラマ風にいうならバディ、お笑い芸人風にいうと相方になるが、明示的にコンビを組んだわけではなく、当時、もっとも時間を共に過ごしたひとのことだ。

当時のパートナーとは、付き合いが続いているひともいれば、疎遠になっているひともいるが、過去のパートナーは総勢20名だ。

 

これまでパートナーがわたしに及ぼした影響については考えたこともなかったが、2017年4月に発売された『POWERS OF TWO 二人で一人の天才』を読んで、

「ひょっとしてわたしはパートナーにかなりの影響を受けているのではないか?」

と思うようになった。

 

試しにコンビを組んだひとを紙に書き出してみたところ、名前と共に記憶がよみがえってきた。『POWER OF TWO』にあるように、パートナーがいたことで、わたしの時々がどれほど豊かであったか、ということを改めて感じることができた。

 

 

2: コンビでいることの力強さ

イデアというものはどのようにして生まれるか?という議論は、2017年5月現在で既に解明されており、周知となっている。

しかしわたしの学生時代には、アイデアとは何かという問いに関して答えは周知でなかった。

そのような中で、わたしはコンビを組んだパートナーと共に、とても楽しい時間を過ごした。ひとりで遊ぶということはあまりなかったように思う。パートナーと、その他の友人たちと一緒に大勢で遊んでいた。新しい遊びを考えて行ったこともあったかもしれない。いろいろなアイデアが湧きだしていたように思う。つまりパートナーがいたから楽しめたのではないか、と今更感があるが思えるようになったのだ。

 

何か新しいことをやろうとする際、相談できる相手がいるというのは幸運だ。小さい時から相談する癖がついている状況は、大人になってからも役に立つ。

社会人になってからも、仕事では絶えずわたしにはパートナーがいた。先輩の場合もあるし後輩の場合もある。

 

そしてプライベートでもパートナーの存在が大きい。

今回、このプライベート・パートナーの存在が、どれほどわたし自身に多大な恩恵をもたらしてくれているか、ということを実感できたことが大きな気づきだった。これはとても嬉しい。

 

 

3: プライベート・パートナー

プライベート・パートナーとはコンビを組んで10年を超える。

わたしが何かうまく事を運ぶことができた場合、それはパートナーとの積み重ねたふたりの歴史の成果だ。

事を失敗したときも同じ。しかしひとりでいるときと異なり、わたしの失敗はパートナーが支えてくれるし、その失敗はパートナーと一緒に記憶し、失敗を繰り返さないようにパートナーと一緒に考えることができる。

もっというと、今、現在のわたしの状況は、過去のパートナーとの蓄積の上に、現在のパートナーと共に積み重ねた歴史の産物だ。

 

コンビを長く組んでいると、パートナーから受ける影響を過小評価する場合がある。わたしはパートナーからの恩恵を過小評価していた。

わたしが過小評価したのは、錯覚していたということが大きな要因だ。

パートナーとは過ごす時間が長く、共有している記憶が多い。共有部分が多くなると、パートナーのことを「わかった気分」になってしまう。この「わかった気分」が錯覚していた部分だ。

仮に四六時中一緒にいる相手であっても、同じ薔薇の花を見たときの感想は異なる。心の動きや体調などが異なるからだ。

パートナーとは長い時間を共有しているものの、仕事の間は別々だ。だから「わかった気分」は半分は正しいかもしれないが、半分は錯覚だ。

しかし長く一緒にいる分、パートナーからの影響は、ゆっくりと少しずつ、わたしに浸透する。だからわたしはパートナーからの影響を認識することが難しい状態だった。

久しぶりに会うひとから受ける影響は、その度合いを大きく感じることができる。パートナーからの影響度合いは、わたしが鈍感になっているために感じにくい。

だから「パートナーからは影響を受けていない」と錯覚してしまっていた。

 

しかし10年以上のコンビ期間を振り返り、現在のわたしの状況を評価すると、明らかにパートナーから恩恵を受けているし、その恩恵の大きさははかり知れない。

 

時々、わたしは以下のような質問を受ける。

「自分の人生の中で戻れるとしたらどこに戻りたいか?」

わたしは今が一番良い状況なので、特に戻りたいと思う時代はない、と回答している。それはわたしの事実なのだけど、パートナーのお陰でもあったのだと、やっと気づいた。

これからも、同じ回答ができる状況を作っていきたいと、パートナーに感謝しつつ思う。